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イチカワランドリーには、豊島区南大塚に本社工場、板橋区に板橋工場の、2工場があります。
これらの工場では、日々約2000点のお預かり品がクリーニングされています。

今回は、ある衣類をお預かりし、納品させていただくまでの短い旅をご紹介いたします。

実は2003年、イチカワランドリーは、工場を新たに改装。最新の機械を導入しました。

まだ使える従来機があるにも関わらず、新しい機器の導入に踏み切ったのは……。
やはり「クリーニングのプロとして、より美しい仕上がりを目指したい!」という一点からです。

私たちは「衣類のエステティシャン」を目指し、お預かりした衣類をより美しく蘇らせてお手元に戻すことを命題としております。

ぜひあなた様も、このページでイチカワランドリーの衣類エステを、すごろく感覚でお楽しみください。

「いらっしゃいませ!」
明るい一言から、あなたの衣類の短い旅が始まります。


衣類を傷つけない場所、洗濯表示の部分や襟の後ろのネームタグなどに、クリーニングタグをつけます。
このタグは、衣類が迷子にならないよう、お預かりした店名など、重要な情報がコンパクトにまとまっています。


↑タグの種類は様々!
シミやほつれなど、衣類の状態を検品しながら、テキパキとつけていきます。
ちなみにこのタグ、つけたままクリーニングしても、溶けない特殊な紙とインクを使用!


このペン、なんだと思いますか?
なーんと「クリーニング専用ペン」!
どんな洗浄力のクリーニング作業をしても、落ちないインクなのです。
タグに添え書きをするときなどに使用します。



ドライクリーニングする前に、落ちにくいシミなどは、事前処理を施します。超音波を発する機械を使い、振動で叩きながら薬剤を浸透。シミを落とします。
いわば高度な形の「手もみ洗い」をしているというわけですね。


お預かりした商品は、南大塚の工場、もしくは板橋の工場に運ばれます。


お客様に問い合わせさせていただく場合があります。
それは、詳しく検品した後に、ボタン不足、破れ、ほつれがある場合など、お客様にお知らせし「ご判断を仰ぎたい」「ご了解いいただきたい」ものがあるときです。



事前処理を行ったなら、ドライクリーニング機械に投入します。素材、色別、アイテムなどに仕分けして、約10着ずつで洗っていきます。
時間はアイテムにもよりますが、だいたい12分前後です。


ドライクリーニングが終了した衣類は、ハンガーにかけます。
さあ、徐々に仕上げに向かいます!


この機械の名前は「ニュートン」。ハンガーにかけた衣類をいれて、ドアを閉め、スイッチを押せば、スチームが噴出します。
このスチームが、いわばスチームアイロンのような役目をし、衣類のシワを早く伸ばします。
だいたい5分程度で終了です。


さあ、いよいよイチカワランドリーの自慢の一つ(?)「ファイト君!」の登場です。
ファイト君は内側からスチームを噴出し、しわを伸ばします。
すると、風合いとシルエットを復元し、きれいにシワが伸びる……そんな夢の仕上げが実現したのです。

この銀色に輝く物体の正体、わかりますか?
そうです、ボタンをアルミ箔でくるんでいるんですね。
貝のボタン、ボンドで飾りをとめてあるボタンなどは、こうしてアルミ箔で保護します。

いよいよ乾燥です。
このガラスのロッカーに見える機械、実は最新鋭の乾燥機。
この機械で30分、ふんわりゆっくり、衣類のドライ溶剤を飛ばしていきます。



この機械は、パンツトッパーといって、ズボン、キュロットスカートの腰、ヒップ部分の仕上に使用します。
スカートやズボンの腰やヒップの部分をみると、体に沿うよう、球形に仕立てられていますね。
そこで、こうして着た状態で中から蒸気をあてます。すると丸みを帯びた美しい仕上がりになります。



ウエスト・腰やヒップ周りのシワが伸びたら、次はピシッと折り目をつける番です。
上下のコテでズボンをはさみスチームを噴射し、1本ずつ丁寧に仕上げていきます。


ズボンに向かってシュッ!
何をしているんだと思いますか?
実はこれは、イチカワランドリーの一押し加工、「折り目加工」の最中なのです。
「え? スプレーなの?」と驚かれるかもしれませんが、自然な風合いとハリを与え繊維に優しい、すぐれた加工法なのです。
次のクリーニング時まで、びしっとした折り目を楽しんでいただけること請け合いです。
どうぞお気軽にご用命を!



さあ、いよいよ仕上がりました!
お洋服をハンガーにかけましょう……ちょっと待った!
イチカワランドリーでは、ズボンなどをハンガーがけするとき、必ず写真のようなカバーを装着します。
これは、針金ハンガーの跡がズボンに「折ジワ」となって残るのを防ぐため。
衣類のエステシャンとして、次にお召しになるそのときまで、最高の仕上がりをお約束したいのです。


高圧蒸気でシミを飛ばす

専用溶剤で本来のカラーを取り戻す

「わあ、きれいになった!」
お客様のそんな笑顔を想像しながら、今日もクリーニング職人は黙々とシミヌキを行います。
あるときは、高圧蒸気でシミを吹き飛ばし、あるときは専用薬剤で本来のカラーを取り戻し……。
そしてシミが消えたとき、「やった!」と心の中でガッツポーズをとる。これぞクリーニング職人のひそかな喜びなのでした。


アイロン台の上で浮くストール……っていう手品ではありません。
この機械は、「万能プレス機」。上着は「ファイト君」、ボトム類は「パンツトッパー」&「ズボンプレス機」、そして、そのほかのニット類やこうしたファッションアイテムなどの仕上げに使う機械です。
下から蒸気が出ているのがミソ。この機械も、上からアイロンをかけて、繊維をつぶしません。
こうして、魔法のじゅうたん状態で、ふんわり風合いよく仕上げていきます。

ちなみに、万能プレス機の次の工程は「コロコロ」です。細かいほこり等まで、とってしまいます。



さあ、いよいよ、最後のおめかしです。
仕上がった状態で、もう汚れを寄せ付けないよう、ビニールカバーを装着します。
あとはお客様がお引取りになるのを待つばかり……。


衣類をお渡しする

南大塚本店には、お客様がお引取りに来られるのを待っている衣類が、受付の頭上にぎっしり。
 
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